10 07, 2002
Analog インターフェースの重要性

先ほど放映された EZTV で、SEGA World Club Champion Football に対する大人の熱狂ぶりが紹介された。

SEGA soccer game.jpg

ご存知の方も多いと思うが、有名サッカー選手のトレーディングカードを11名の選手の数だけゲーム盤に配置し、そのカードに記録されたデータで仮想の Serie A Super Star Team 同士の、 3DCG によるサッカー対戦が、可能になるゲームセンター専用ゲーム機。

1ゲーム終了ごとに、プロサッカー選手のカードがゲーム機から出てくるところがミソ。(かつて、仮面ライダー・スナックを、カード収集目的で買っていた大人がはまっているのでは、とも思う。ちょっと古い例だが。)300種強のカードの種類があるそうで、これを大の大人がこぞって集めている。収集価値とともに、自分のチーム強化(ロナウドなど有名選手はやはり仮想のテレビ・ゲーム上でも活躍する。)の意味もある。流行っているとは知っていたが、カードを集めたいがために40万円もの小遣いをつぎ込む会社員、ゲーセンで、子供がポケモンのカードを交換していた時の様に、有名選手のレアカード(なんでも金ラメ加工された有名選手のカードは、最高で一枚9万円もの価値があるらしい...)を嬉しそうに交換し合う大人たち...が画面に映し出されていた。子供化する大人向けに、ゲームのヒットメーカーたちが、家庭用テレビゲームとの差別化を狙ってゲーセン専用に仕掛けた面白い新しい試み、と解釈するだけではつまらない。

この中には、多くのデジタルビジネスへのヒントがある様にも思う。まずは、コミュニティの組成。ネットワークゲームを通じたコミュニティ組成は皆考えていたが、それを事業化する方法に皆とまどっていた。この、デジタル・アナログミックスのサッカーゲームの仕掛けは、ゲーセンという実在の場を利用することで、本当の Community を組成してしまった。ネット上での顔が見えない相手との対戦も良いが、やはり顔が見えた方が面白さは上がる。レアカードを含ませることで、カード交換のコミュニティも生んだ。ただ収集価値のあるカードを交換するだけではしかしここまで盛り上がらない。集めたカードを利用してのチーム強化という仕組みを潜ませることで、交換コミュニティの Value をさらに上げてしまった。複数の仕掛けが、この、ゲーセンに集まる大人のゲームコミュニティを盛り上げる。

単なるネットワーク化されたサッカーシュミレーションゲームに留まらない、事業の仕掛けの多くは、アナログの世界のトレーディング・カード、ゲーセンというリアルな場所の提供にあった。アナログなものに価値を見出し、多くの大人が大金をこのゲームに費やしてしまうことになる。

アナログなものとのハイブリッド化、特に人間が触れることが出来るインタフェース部分に関してのアナログ化、これがやはり成功するデジタル・ビジネスにつながるとはわかっていたが、こうして形にされると、非常にわかりやすい。

誰かこのゲームにはまっている人、いるかな?

Posted by minami at 10 07, 2002 12:49 AM