12 14, 2002
米国最新 eGadget 事情


米国に住んでいた3年間は、日本の eGadget の進歩の速さに目を見張ることが多かった。出張でやって来る会社の同僚にお願いして、日本製の PDA やデジカメを買ってきてもらった事もあった。

米国には、秋葉原や新宿の様に、電器店やカメラ店が集積した大きな場所が殆ど無い。その代わりに、大型のパソコン販売チェーン店や Gadget 専門店がその不足を埋めている(そしてもちろん、通信販売もさかん。)。最近は non-PC系では日本の eGadget の進歩のスピードが著しかったので、米国ブランドのものを購入する機会が減少していたが、今回週末の時間を利用してサンフランシスコ・ダウンタウンの CompUSA(写真)、Sharper Image を訪れてみると、なかなか面白いものを発見したので、出張こぼれ話として御紹介。(Bay Area 最大の総合エレクトロニクス商品販売チェーン店、Fry's に寄るチャンスは、シリコンバレーでの予定が詰まりすぎていて今回は無かったので、その紹介はまた次回。)米国最新 eGadget 事情、こちらからどうぞ↓。

米国市場のカメラ付き携帯電話


カメラ付きケータイ、はもう日本市場だけの話ではない。GSM / PCS 系電話端末で、数はまだ多くないが、米国でもSonyEricsson の端末 t68i にはCCDカメラをアタッチできるし、Spirint のサービスでは、ついに日本で出しているものとほぼ同じモデルが、Sanyo SCP-5300 として供給されはじめている。前に御説明した T-Mobile / Danger のSidekick にも、日本の H" に装着するものと同じ(つまり解像度は低い) CCD カメラをつけることが出来る。カメラ付きケータイは、世界市場を席巻しつつある。しかし、気になったのは、液晶のクオリティや端末の作りこみの品質の低さ。日本でカメラ・液晶ともにかなり高品質になってきているので、このあたりはまだまだ改善が必要となるだろう。


進化する PDA


携帯電話の進歩では日本市場の後塵を拝している感のある米国市場も、PDA のコミュニケーション機能の進展では先を行っている。Sidekick も電話端末というより、Communication 機能を高めた PDA という言い方の方がふさわしい。Nokia 9290Samsung SPH-i300Kyocera QCP 6035 など、各種の Communication Enabled PDA が発売され、CompUSA でも PDA 売り場面積は、デジタルカメラとともに拡大傾向。

Palm純製ハイエンド端末 Tungsten T も発売されていたが、実機に触れると、思いの外プラスチッキーで高級感の無い Body。液晶画面もハイレゾ CLIE に比べるとずっとぼやけた印象。Body 下部を伸張させると現れる、グラフィティ文字入力エリアのギミックはなかなか面白くコンパクトな形状はプラスだが、それと Bluetooth 内蔵以外には強い魅力を感じられなかった。価格は、499ドル99セント。

Communication 機能は高くないが、今回 Kuma の目にとまったのは、日本市場ではしばらく発売されないという、新生 HP/Compaq による超小型 iPAQ h1910噂には聞いていたが、発売されたばかりの同製品を手にとると、その作りこみの良さが際立つ。小型だが妥協が無く、iPAQ らしい美しい TFT Displayと、高速な処理速度。薄型のリチウムイオン電池は、交換まで可能になっている。スロットは SD 一基。これは魔がさして購入してしまったので、使い込んでから詳しくレポートすることにしよう。Windows CE 端末は大きい、というこれまでの常識を変えるこの端末は、価格的にも(標準価格299ドル99セント。)、Palm 端末キラー的な要素を持っている。




自走式掃除ロボット Roomba

今回一番印象深かった eGadget は、Sharper Image 店内の床を忙しく走り回っていた、自走式お掃除ロボット、iRobot 社Roomba。以前 Demo 2001 を見たときには CCD 付き遠隔監視ロボットを非常に高価な値段で提供しようとしていて、この会社大丈夫かな、と思わせた iRobot 社だが、200ドル弱という実用的価格帯で、充電式の Roomba という製品を出してきた。L/M/S の部屋のサイズを押して走らせるだけ、の簡単オペレーション。走行する方向の前方に大きめのセンサーがついていて、部屋の端や家具にぶつかると、自動的に方向を変える。角度センサーもついている様で、何かに乗り上げると、自動的にバックして、また別の場所の掃除を始める。動きを見ているだけで楽しい。実用性はどの程度か最近の記事に頼るしかないが、店の人に見せてもらうと、ちゃんと店内の床のごみはひろっていた。ロボット技術を実用レベルで家庭に持ち込む、ベンチャー企業ならではの意欲的な製品。SF 小説で書かれていた未来が、ついに手に入るレベルになってきたことを感じさせて、愉快な気分になれる。ちなみに、先日東芝からも同様の製品、トリロバイトが発売されたが、こちらの価格は30万円弱。もちろん、堅牢性や、アフターサービスは東芝の方が良いのだろうが、それにしても、2万数千円対30万円弱。これがベンチャーの力、だろう。購入したかったが、店頭在庫は無く、断念。

かくのごとく、米国の eGadget 事情、想像以上に進んでいた。百聞は一見に如かず。




Posted by minami at 12 14, 2002 08:49 PM