12 19, 2002
丸の内、錦水(きんすい)の鯛茶漬

久しぶりに、東京駅のすぐ近く、新丸ビル地下1階の、錦水に行った。お隣の丸ビルが新装されて街が新しくなっても、新丸ビルの中には古き良き店も残っている。店の前には、人気の手作り弁当が並んでいて、ここを単なる弁当屋と勘違いしている人も多いだろう。築地の料亭の出店でもあるこの店の魅力は、新鮮な鯛茶漬。旧丸ビルに、まぐろ茶漬(通称マグチャ)で有名な竹葉亭があったころには、丸の内の二大お茶漬けとして、人気を二分していた。

1980年代終盤から通っていたこの店は、時代に取り残されたかの様に、鯛茶漬を売り続けている。御飯大・中・小、鯛も大・中・小から選ぶ。昼時はほとんどの客が鯛茶漬しか頼まない(ちなみに親子丼や幕の内弁当などもあったりするのだが。)ので、頼み方は、両方大盛りなら、「鯛茶の大・大(だいだい)」とだけ言えばいい。2-3分で、写真の通り、おひつの蓋が盛り上がるほどの大盛り御飯と、秘伝の(?)醤油タレがたっぷりしみた、新鮮な築地直送の鯛の刺身のセットが運ばれて来る。

大盛り御飯は、ざっと普通のお茶碗3-4杯はある。最初は固めに炊いてある御飯と新鮮な鯛の味をそのままで楽しみ度い。シンプルだが旨い鯛に、思わず食べながら笑みが漏れる。そして、最後の一杯は、お茶漬けにしてさらさらと仕上げ。これが錦水ツウの楽しみ方である。

御飯大・鯛刺身大で、赤だしと小付けのセットが1350円。B級グルメにしては安くはないが、隣の丸ビルの様に、高い賃貸料が食事に含まれていない分、材料のクオリティの高さを充分感じることが出来る。

外観の美しい丸ビルのレストランもいいが、たまにはこういう、丸の内伝統の味に触れて見るのも良いかもしれない。丸の内近辺に行かれる時には、是非お試しを。小さい店内で、昼時には混むので、ちょっと前後に時間を外して行った方が良いかもしれない。

価格も味も店の雰囲気も昔のままだったが、以前は必ず弁当売り場にいた年老いた店主の姿が見当たらなかった。まだご健在なのだろうか....ちょっと心配になった。

Posted by minami at 12 19, 2002 11:19 PM