4 14, 2003
Exilim EX-S3 のブログ・カメラ度


Casio の Exilim EX-S3 が先月発売されてから、休日の新宿の量販店店頭ではその機能を実機に触れて確かめてみていた。

Exilim 初代機である EX-M1 / S1 はそれぞれ保有していたことがあり、スリムな筐体としっかりした作りに感心させられたものだが、やがて同クラスで発売された CyberShot U に移行してしまった。その理由は大きく二つ。

1.レンズカバーが無く、むき出しで持ち歩くのには不具合があったこと。
2.マクロ撮影機能が備わっていなかったこと。

しかし、時が流れ、初代登場から1年弱で登場した EX-S3 は、この二つの問題を、Casio 自身の努力と、3rd party 製品により克服していた事を知った。Digikuma Digi-Came Laboratory としてはやはり、これを研究せねばなるまい、と思いつつもなかなか手が出なかったが、昨日新宿に寄る機会に恵まれてしまい、ヨドバシのポイントが比較的豊富にあってしまった為に、研究材料を手に入れてしまった。新型 Exilim のブログ・カメラ度やいかに。

第一のレンズカバーの問題は、Casio 自慢の精密技術で、解決してしまった。この小さな筐体に 1/1.8 インチの 3.2M CCD を搭載しただけでも驚いたのに、なんと極小の自動開閉レンズカバーを Casio は搭載してしまった。冒頭の写真がレンズ・カバーが開いている状態。そしてこの左側の写真が、閉じている状態。これにより、レンズへの埃や指紋の付着を防止出来、常時携帯するブログ・スナップ・カメラとしての実用度が格段に高まった。

そして、第二の問題を解決してくれたのは、エヌ・エヌ・シー社製の SLIMUP レンズ。ガラス製の Exilim 専用外付けマクロレンズは、S3 にも対応していた。使用レポートは、EBLOG の Eri さんが主催する Palm OS Love で詳細写真入りの詳しい特集があるので、そちらを参照頂き度い。

これらより、当初 Exilim に対し持っていたネガティブ要素は取り除かれた。

しかし新型 Exilim は、そうした要素以外にも、多くの魅力を満載して登場した。細かな改善では、初代機で使いにくかった十字ボタンも、バツグンに操作し易くなっている。それ以外にも、大型2インチ液晶の搭載。カレンダー形式の再生インターフェース。QV-R4 / Exilim EX-Z3 と同等の撮影シーンに応じた設定が容易に可能なベストショット・モード。初代の S1 や CyberShot U では不可能だった動画の音声記録にもきちんと対応している。

クレードルも複数のボタンが付加され、写真を Upload する為の USB ボタンや、スライドショーをクレードル上で手軽に開始出来る(机上の電子写真立て的な利用もこれで可能だろう。)Photo ボタンなどが追加された。充電と写真のアップロードを一度にこなしてしまうクレードルは、家やオフィスに戻ると早速撮り溜めた写真を PC にアップロード、編集したくなる Photo Blogger にはやはり便利だ。PC で編集する時間も惜しい忙しい人向けには、カメラ内で写真サイズをリサイズしたり、一部を取り出してトリミングしたり、画像を回転させる機能迄備わっている。編集した画像ファイルは、新規ファイルとしてカメラ内に Save されることになる。

第二世代の EX-S2 は初代機からの CCD 容量アップが中心でマイナーチェンジ機であるととらえていたが、EX-S3 はハードウェア、ソフトウェアともに大きな変貌を遂げている。

ライバルの CyberShot U10 / U20 も良いカメラだが、コンパクトすぎる液晶サイズが、撮影写真の確認を行う上で障害となっていた。EX-S3 の液晶は、一クラス上の機種でもなかなか見られない大型の2インチ液晶を備え、撮影写真のクオリティチェックもラクに行える。失敗した写真の消去も、十字ボタン・SET ボタンの連携操作で効率的に行える。しかも処理が非常に高速。撮影後の写真のズーム速度はさすがに画像エンジンを搭載した IXY 400 等には負けるが、それ以外のソフト機能は贅沢すぎるほど。ベストショット機能では別々に撮影した写真を簡単に合成できる機能もあり、いろいろ遊ぶ事も可能だ。

Casio 純製のケース以外にも、Exilim には面白いケースを応用できる。当方は、新宿ヨドバシ近くのアウトドアショップ、石井スポーツにあった本来携帯電話用のストラップ型ケースを以下の写真の通り利用。液晶画面でなく光学ファインダーで撮影する設定にすると、このストラップを着用したままで撮影可能になる。ジーンズのベルト通しやカバンに簡単に吊り下げることが出来るので、ブログ・ネタをみつけたらすかさず撮影したい人には便利なケースかもしれない。





ユーザーの潜在ニーズ以上の進化を遂げた EX-S3 は、より多機能なライバル機種がひしめく 3.2 M ピクセルデジカメの中でも、ブログ・ユーザーには一見の価値があると思われる。

Posted by minami at 4 14, 2003 10:53 PM | TrackBack
Comments

minamiさん、こんにちは!

S3大変お気に入りのご様子ですね、すでに洗脳された方もいるようですが(笑)
blog的という意味では、あのカレンダー機能はEXILIM Z3にも搭載されています。とてもおもしろい発想ですが、やはりどうせならあれで自動的にUSB経由でHTMLに書き出せて、会員専用のページにアップされるとか欲しいなぁとか思ってしまいますね。
クレードルについては肯定派、否定派がいるかと思います、これはPDAにおいてもそうですが。私は使っていて非常に便利だなぁと思っていますね。とくにクレードルにぽんと載せて、そのまま映像を見ることができるようになっている(PHOTOボタン)のはおもしろい発想です。液晶が大きなZ3/S3ならではですよね。

それでは!

Posted by: Eri odashima on 2003年04月15日 00:29

茶香間の店員のToshi です。
昨日、茶香間にて見せてもらい、CASIO EXILIM EX-S3を本日購入いたしました。
接写レンズも買ったのですが、店員さんがこれだけでいいと言ったので、アダプターを買い忘れています。泣
でもでも、小さくて大きな液晶には満足しています。

Posted by: Toshi on 2003年04月15日 03:45

Eri さん

S3 購入の遠因は、Eri さんに Z3 を見せて頂いたこともあるのですよね。ただ、やはり Exilim らしい、撮影した被写体を見つけてから撮影完了するまでのプロセスのシンプルさ、携帯性の高さを考慮すると、最終的な選択しは S3 になりました。無限遠のレンズはオートフォーカス機能が必要ないので、その分撮影対象物のみにピントをあわせて強調を行うことなどは難しいですが、パワーオンから撮影に至るまでのスピードは現在のデジカメ中最速かもしれません。このあたりが Photo Blogger 向きなのでしょうね。Eri さん同様、カメラをクレードルに載せて USB ボタンを押すと、そのまま自分の Blog に写真がリサイズされ、アップロードされる機能が欲しいと思う今日このごろ。

Toshi さん

先日はお世話になりました。茶香間で最初にお会いした時、Exilim とマクロレンズに強い関心を示されていたので、さすが創庵がプロデュースされるカフェの方は違う....と思っていたらやはり創庵の方だったのですね。マクロレンズの唯一気に入らない部分は、ご指摘の通り、4倍や8倍のレンズが欲しいだけでも、まず2倍レンズに付属するアダプターを買わねばならないバンドル商法ですね。(それでビジネスにしているのでしょうけれど。)ただ、うまく伸縮可能なゴムなどを4倍・8倍レンズ単体に強力接着剤等で装着すれば、(所詮後ろ側からレンズを支えるだけの、しかし高価な)アダプター無しでも、このマクロレンズを使える気がします。一番簡単な方法は、セロテープでの簡易装着でしょうか。(笑)是非お試し下さい。

Posted by: minami on 2003年04月15日 08:30

Minami-san、こんにちは。
昨年秋にS2を買って、その小ささ故しばらくはシリコンバレーの人気者だったのですが、あまりの画質の悪さに辟易して、結局親父にあげちゃって、さんざん荻窪圭のコンサルテーションを受けた後に年始にDemage Xiに乗り換えてしまいました。

S3は評判いいですが、画質もかなり改善されたのでしょうか?Demageもまた新製品がでて、もういたちごっこですが。。。

Posted by: hitoshi on 2003年05月03日 02:02

おーっと、創庵のヒロシさんではなくて、シリコンバレーのラーメン通のヒトシさんですね!Chika のコメントのところでは間違えてしまってすいませんでした。

荻窪圭さんとも御友人でしたか!最近は nobilog で林さんが Blog を使われるなど、Mac な Tech Writer の方も Blog を使って居られるので、荻窪さんにもお使い頂きたいなあ。

と、それはさておき、Exilim S3 は、S1/S2 と比べて、画像のクオリティは 1/1.8 インチの 3.2Mピクセル CCD 採用でずっと上がっていますし、使い勝手が各所改善されています。組み込みのソフトがかなり良く、Casio の上級機種のものがおごられていますね。

マクロ撮影を常用する方や、ズームレンズ必須という方にはおすすめできませんが、スナップを気軽に取りたい方には、被写体を見つけてから撮影完了するまでの時間がとても短くて済むので、とてもいいですね。CyberShot U と比べても、ピントあわせの時間が無限遠レンズで必要ない分、動作が軽快です。

Posted by: minami on 2003年05月03日 11:56
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