4 06, 2003
むげんのチケットを求め有明へ

長男が、小学校の GBA ユーザーのネットワークからちょっと遅れて仕入れて来た情報。GameBoy Advance 対応の、ポケットモンスター、ルビー・サファイアの中で、劇場公開映画で有名になったポケモンラティアスとラティオスにゲーム中で会う為に必要な、「むげんのチケット」無料プレゼントは、6日の今日が最終日らしい。

Google で調べると、東京近郊では、日本橋のポケモンセンタートウキョウ近くの高島屋の特設催物会場か、有明のパナソニック・センターでしか配布していない。GBA SP とポケモン・ルビーを握り締めた長男とともに、まずは地下鉄ですぐに行ける日本橋高島屋へ。多少の待ちは覚悟しながらも、まさかこんなにまだポケモン人気があったとは...キャラクター・ビジネスの底力を再認識。

高島屋に到着すると、エレベーターで8階の催事場へ向かう。エレベーターの中には小さい子供があまりいないので、もしかするとそれほど混んでいないのかな、とタカをくくっているうちに8階のドアが開く。しかし、そこで見たものは、階段に列を成した親子連れの群集だった。

午前中の早い時間に到着したにもかかわらず、8階の会場まで続く列は店内だけでは収まらず、外まで伸びている、という係員の説明。「待ち時間は、約1時間半くらいでしょうか。」これを受け、早速長男と作戦会議。このまま1時間半、デパートの階段のダラダラと続く列で待つよりは、もう一箇所のパナソニック・センターまで(ちょっと前に別イベントで有明の同センターに立ち寄ったので場所がわかっていることも有り)行って見ようということになり、今度は銀座線で新橋経由、ゆりかもめで有明を目指す。昨日の雨が嘘の様に、春の暖かい光にキラキラと反射する東京湾を眼下に、無人運転のゆりかもめはレインボーブリッジを越えて有明を目指す。狭いデパートの階段で待つよりはずっと休日の景色が楽しめる、良い選択だった。

しかし、今日が最終日ということもあり、パナソニック・センターもある程度の混雑は、日本橋ほどでは無いにせよあるのだろうな、と考えながら、センター着。りんかい線の国際展示場前駅のすぐ近くにある、パナソニックの巨大なショウルームとなる同センターには、松下が任天堂の OEM 製造を受け持っていることもあり、ゲーム系展示も多い。「むげんのチケット」会場に足早に向かう。

「がらーん。」という音が聞こえてきそうな位、こちらの広い会場はがらがらだった。お台場・有明地区でも、比較的新しい建物ということもあるのか、或いはここで配布が行われていることが口コミなどでは伝わらなかったのか。いずれにせよ、1時間半待ちの高島屋と違って待ち行列は全く無し。むしろ、春休みで混むことを会場では勝手に予想したのか、5人ほど揃えられたアルバイトが、所在無げにポケモン色の黄色いジャケットを着てうろうろしている。

通信ケーブルを GBA SP につなぎ、所定の操作であっという間に「むげんのチケット」は長男の GBA SP 端末にダウンロード出来た。このチケットを獲得するために、はるばる有明まで移動して来る事になったが、結果良し、であった。次回からはこの種のイベントがあったら、真っ直ぐ有明に来ることとしよう。

「むげんのチケット」の効用はこのページに解説されている通り、だが、よくよく読むと、通信ケーブルを介して友達にコピーしてあげることも出来るらしい。家に戻った息子は、早速近所の友達の家に通信ケーブルを持って遊びに出かけていった。

インターネット対応にはなかなかならない GBA だが、こういう Face to face の会話を伴う擬似 P2P 型ネットワーク遊びが出来るのは、ゲーム好きな子供を持つ親としてはやはりほっとするところがある。「むげんのチケット」を求めて日本橋から有明まで巡ったり、友達の家を訪れて秘密のアイテムをあげる、こんな経験が子供には良い思い出になるのだろう。なにしろ、このチケットが無ければ人気のモンスターに会いに行けないのだから、自然とそれを獲得し、渡す過程でも会話が生まれる。デジタルの遊びの様で、それだけに留まらない子供の遊びとしての深さがある。

ポケット・モンスターの、息が長く、世界的なヒットは、子供の心理とニーズを研究しつくした優れた制作者の意図、広大な世界観に支えられたゲームの遊び方のグランド・デザインに支えられているのだ、ということを再認識した春の一日だった。

Posted by minami at 4 06, 2003 04:15 PM