5 24, 2003
Air H" 128K と相性バツグンの、 Zaurus SL-C750

DoCoMo ブランドの Windows CE 機だが、Air H" もつながる、という情報を得て、新宿のカメラ量販店に、旧モデルシグマリオン II の在庫が無いか、チェックに出かけた。つい先日までは、2-3万円と格安で売っていた旧型機は、新機種シグマリオン III の発売が28日に迫って、もうほとんど店頭から姿を消していた。そうか、とあきらめて帰りかけると、先日から各所で話題の Zaurus SL-C 750 のデモ機の展示が。その横には24日、つまり明日から発売、の表示が。興味本位でいじっていると、CPU が最適化され、User Area のメモリが増えた恩恵がそれなりに感じられた。お、なかなかいいではないか。でも、明日から発売か、と思いつつ実機の動作確認を店頭でしていると、そこは発売日フライングも3割・4割値引きも当たり前!、で購入者本位のヨ○バシ・カメラ。在庫ありますよ~、との店員の悪魔のささやき。かくして、シグマリオン II の中古を探すはずだった金曜夜の新宿量販店街チェックは、Zaurus SL-C750 という思わぬ土産を手にする結果となった。SL-C700 もちょっと前まで利用していて、なかなか気に入っていたが、SL-C750 は、どこが良くなったのだろう。

Hanax.net でも書かれている通り、これまで起動時のもたつきが感じられたブラウザやメールなどの標準アプリケーションの起動速度が、Intel XScale PXA255 の 400MHz プロセッサ搭載のおかげか、非常に快適になった。サクサク、と立ち上がると、アプリケーションを使おう、という意欲も高まる。

当方は SL-C700 も初期ロットを購入したが、初期版はメールを多数ダウンロードすると、読み込み途中でメモリーオーバーフローになってしまうという現象が見られた。SL-C750 ではユーザーが使えるメモリーエリアが 64 MB に広がったので、その不安もなく、元気良くメールを読み込む。2MB までだが、添付ファイルも読み込めるので、ビジネスで使う場合には便利な仕様だ。

そもそも、シグマリオン III の発売も来週に控えている中で SL-C750 を選択したのは、Air H" 128K カードとの相性。PXA255 になって、Air H" の通信速度とアプリケーションの動作速度のバランスが、ちょうどうまく取れた様に感じた。802.11b の Wireless LAN Card も勿論使えるが、このカードは Vaio U3 の 1GHz 弱のクルーソーとの速度バランスは良いのだが、Zaurus では CPU 処理速度が追いつかない印象。128K 位の Air H" カードがちょうど良く感じてしまう。

IBM の ThinkPad の旧型機の様な黒い鏡面仕上げは、初めは格好良く見えるが、汚れが目立ち易く実用的にはどうだろう、という感じもある。そもそも、先代からツルツルとした表面の筐体だが、モバイルで持ち運ぶ本機の、うっかり落下防止を真剣に考えるなら、もうすこしグリップ感の高いラバー状の筐体というのも良いのかもしれない。SL-C 700 で強度に不安があった USB コネクタの先端の薄型の部分は、金属で若干の補強はなされたが、薄いので不安は残る。付属する AC アダプタが、SL-C700 同様、携帯電話の最近の AC の様に超小型なのは良いのだが、まだ 100V 対応のみ。Zaurus を使う国際派ビジネスマンも多いだろうから、他の PDA では当たり前の海外電源対応も、次は是非考えてもらいたい。JPEG 画像の展開速度が、CPU の内部バスが倍速になった割に速く無いのは、アプリの問題か。NetFront 3.0 で、フォントのサイズを変えて読み込む度に Blog のレイアウトが崩れたり直ったりするのは御愛嬌、か。

厳しい指摘が続いたが、SL-C700 から 750 に替えたメリットの方が、勿論大きい。アプリ起動速度のサクサク化やメモリの拡大が前述の通り一番気に入ったところだが、MPEG4 画像の再生が、標準添付ソフトの Movie Player でスムーズに出来る様になったのも便利。ザウルス用の TV 動画レコーダーとして発売された CE-VR1 で作成した MPEG4 動画を FOMA P2102V でも再生できる裏ワザを eri さんから教わって、それはそれで便利だったが、やはり SL-C750 の大きく美しい CG Silicon Display の液晶画面で動画像を見ることが出来るのはなかなか楽しい。そして勿論、Mobile 環境での MovableType entry も、この新機種ならラクチンだ。

SL-C 750C では、カレンダー(スケジューラー)、アドレス帳の起動速度も十分速くなって実用的だが、この二つは Palm のアプリケーションに慣れ親しんでしまったので、当面は CLIE TG50 も併用することになるだろう。(というか、会社のグループスケジューラーが、Zaurus にはシンクできない、というのが大きいのだが。)SL-C は、あくまでブラウザやメールといった通信系アプリケーションや、ちょっとした短い会議メモをつける、重い NotePC を持ち歩きたくない時の代替として利用することになる。気軽にどこにでも快適な Air H" 128K の通信環境を持ち歩き度い方には、オススメします。左右両手の親指での入力が得意な、 HP200LX 系で育った方には、やはりこれはいいのかも。

Posted by minami at 5 24, 2003 12:13 AM