5 25, 2003
六本木ヒルズの最新駐車場テクノロジー

六本木ヒルズのヴァージン・シネマズは、インターネットで席予約が出来る利便性だけでなく、週末は朝4時~5時まで映画上映を行うレイトショーを日本の映画業界の先駆けとして商業化した。そのおかげもあって昨日はマトリックスの先々行ロードショーを深夜に楽しむことが出来た。映画は午前1時にスタート、上映終了は午前3時過ぎ。六本木の交通事情を考えると、これは車の方がいいか、と、最近あまり乗っていなかった自動車を駆ってヒルズに出かけた。

土曜夜12時過ぎにヒルズの駐車場に入る交差点に到着するが、それまで順調に流れていた六本木通りが、ここだけ局所的に深夜でも渋滞。六本木ヒルズの商業活性化の効果は、オープン後2ヶ月経過しても、続いている様だ。そして、森タワー直下のループから四方に分岐する駐車場のうち、ヴァージン・シネマズで指定されている P5 駐車場に向かう。P5 駐車場に着くと、深夜ですいているのに、順番待ちがある。あれれ、と思っていると、エレベーター形式の駐車場なので、入庫に多少の時間がかかっている様だ。

運転者が降りた前の車がエレベータ内に入っていく様子を何気なく見ていると、おお!?車が横に水平移動して行く。最近は自分で運転していなかったので、こういう駐車場は増えているのかもしれないが、良く見かける円形ターンテーブル方式ではなく、タイヤが接地するところに鉄製のコンベアがあり、それが車を横移動で車庫に運び入れるのだとわかった。ちょっと未来的。サンダーバードの格納庫みたいだナ、と思ってしまった。(たとえが古いが。)

六本木の駐車場に採用された最新テクノロジー、真髄はしかし、出庫時に実感した。いや、正確に言えば、家に帰って Web 検索をして初めて、最新技術が導入されていることに後から気付いた、というのが正しいのだが。

駐車場近くの自動精算機で精算を済ませ、駐車券を出口のところでまた入れるのだろうな、と出口ゲートに近づくと、駐車券を出す前にゲートの車止めのバーが、すっと開いた。「あれ、故障しているのかな、でも、精算は済ませたし、まあいいや。ヒルズは開業したてだから、まだ機械調整がうまくいっていないのかな?」そんな軽い気持ちでいたが、なんとなくその出来事が頭にひっかかっていた。そして家に戻ってネット検索をすると、出口ゲートのバーが自動的に跳ね上がった背景には、タイムカード装置開発などで有名なアマノ社の「都市型商業施設駐車場総合管理システム」が実現した、高度な技術が存在していたことがわかった。

詳細はリンクの先の PDF ドキュメントをお読み頂き度いが、要は総計2670台を収容する六本木ヒルズの各駐車場に入庫する自動車は、入口ゲートで駐車券発券を受ける際、ナンバープレートのパターンマッチングが行われ、駐車券と紐付けが行われる。そして出庫時、自動精算機で精算を済ませた客の場合にはナンバープレートを再び認識して、自動的にゲートをあけるという仕組みなのである。恐るべし森ビルグループ、駐車場にまで、アマノ社の最新技術を導入していたのである。

プライバシー保護の観点からは、そのナンバープレートと紐付けられた入出庫データがどの様に管理されているのか、余計な心配をしてしまう部分があるが、ユーザーの利便性・管理者の中長期の管理経費削減には、有効なシステムなのだろう。

定期的な駐車場利用者の場合には、やはりこのパターン認識を利用して自動的にゲート開閉を行い、Sony の Felica カード (JR Suica のコンタクトレス・カードと同じ技術。)による精算なども導入している様だ。

六本木ヒルズは、多くの場所に、最新テクノロジーを潜ませている。実際に体験してどんなものか、使ってみるとその実情が良くわかる。

尚、Tips だが、ヴァージン・シネマズのレイトショーを利用すると、2時間まで駐車場が無料になる。駐車券と映画チケットを、ヴァージン・シネマズ内のインフォメーション(総合案内)のカウンターに持っていって、ディスカウント・クーポンをもらおう。映画終了後は混雑するので、映画上映前にこの手続きを行うとスマートに出庫が可能となる。

Posted by minami at 5 25, 2003 09:12 PM