6 23, 2003
100万画素カメラ携帯 A5401CA、auの料金プランに惹かれ購入


100万画素カメラ携帯は、6月中には入手しようと考えていたが、現在発売されている数機種の中から選択するだけで、かなりの迷いが生じてしまった。全てが魅力的に見えた、というより、自分の用途に照らした各キャリア・各機種の長所・短所がそれぞれ理解出来てしまったので、なかなか決めることが出来なかったのだ。

迷い抜いた末、最終的に選択したのは、au の Casio A5401CA。この機種に決定するまでの経緯と、簡単なインプレッションをまとめてみる。100万画素超時代のカメラ・ケータイ選びの一助にして頂ければ、と。


A5401CA は比較的早い時期に発売されたこともあり、EBLOG での高い評価や Web 媒体でのレビュー記事などを参考に、かなり注目してはいた。しかし、なかなかこの機種に決めきれなかったのは、Memory Card への対応の仕方が本体ではなく、SnapMemory など外部周辺機器を通じてのみであった為。「100万画素ケータイはメモリーカードに本体対応せねば、すぐに容量の大きい写真ファイルで本体メモリーは一杯になるので使いにくかろう。」そういう気持ちが強く、A5401CA は早い段階で自分の選択肢から消えてしまっていたのだ。

発売まで強く注目していたのは DoCoMo SO505i。独特の180度スライド式のメカ的魅力、デジカメ撮影時のヨコ型形状の安定性、CLIE と親和性の高い Memory Stick Duo の採用で、ほぼこれを買うだろう、と自分の中では決めていた。しかし、ぎりぎりで思いとどまったのは、Joi の Photo Moblog の作例写真の出来。最近の大型サイズ写真は全て SO505i によるものだが、130万画素にしては、発色や解像感にメリハリが無い。最大の欠点は、光量が低い環境での画像ノイズ。本格デジカメほどノイズ処理はしていないにしても、かなり処理の荒さが目立った。マクロ・モードが無いことも、B 級グルメ写真を良く撮影する自分の用途には合わない。ということで、SO505i も候補から消えた。

DoCoMo からは、その後 Sharp の SH505i が発売された。ケータイ電話最大級の 2.4 インチ CG シリコン液晶は、Zaurus SL-C750 等と同様すばらしい輝度・発色で、ケータイ用の液晶としてはサイズ・品質ともに明らかに他社を凌駕していた。miniSD カードを採用している点は、まだ大容量メモリが同規格で出回っていないので逡巡するところもあったが、美しい液晶には十分説得力があった。ほぼこれにきめかけたが、価格に愕然。デュアルネットワーク・サービスでの付属機的扱いの PDC 端末の機種変更なので安く済むかと思いきや、普通の機種変更と同じ料金が課せられる。FOMA を導入して10ヶ月経っていないので、そのペナルティを勘案すると、504iS から機種変更するトータルコストは4万円台半ば。DoCoMo ショップでのみ PDC 端末の機種変更は可能、ということなので、端末価格のディスカウントも少ない。もちろん、ポイントなど量販店のサービスも望めない。4万円台半ばと言えば今や、300万画素超の良いデジカメを購入出来るプライスである。ここでまた、ふーむ、とうなってしまった。2次元バーコード読み取り対応、文字 OCR 対応なども含め、スペック的にはかなり素晴らしい SH505i なのだが。

その時点で、他キャリア端末の検証も開始。DoCoMo だけに選択肢を限定しなければ、トータル・コストはぐぐっと下がる。例えば究極の全部入りメガピクセル・ケータイの J Phone J-SH53。SH505i と同じシャープ製で、液晶もやはり 2.4 インチの CG シリコン液晶。SD カードがそのまま使えること、Audio が楽しめる点でも魅力的だ。携帯専門店での価格は1万円ちょっとのところもある。SH505i 以上の機能で価格もずっと安い SH53 には、ぐぐっと引かれた。

しかし、ここで、au の各種料金割引プランを知ることになる。その安さに改めて驚き、最終的に au のメガピクセル携帯、A5401CA に決定するに至った。

某量販店、au 販売コーナーでの店員のセールス・トーク。「au 端末は、お一人で購入される場合でも、最新端末と、前機種となる1円端末の2台を買われるお客様が多いのですよ。その方がお得なんです。」「???。」その内容を同社料金表で分析すると、そのしかけが良くわかる。

例えば、主力サービスとなる、「コミコミOneエコノミー」。通常の月間料金3980円が、年間割引、家族割引を併用すると、端末一台当たりの月間コストは1年目でも2610円に下がる。ポイントは、家族割では、1台目も、2台目も同じ割引が適用されるということ。つまり、2台保有でも月間2610円 x 2台 = 5220円、となる。さらに注目されるのは、この5220円中、音声通話料が4000円分、最大100分含まれている点。しかも、その100分が、2台の端末間で融通しあえるのである。極端な話、片方の端末でのみ100分分使い切っても良い訳だ。これが、量販店のセールス・トークの理由である。ある程度音声通話をする人なら、2回線購入して、例えば1回線しか使わないとしても、モトが取れることになる。KDDI/au の側にとっても、見かけ上のユーザー数を増やし易いインセンティブ・プランと位置づけることが可能になる。

さらには、パケット代の安さ。これは TV CM でもさんざん広告している通りだが、パケット割に加入すると、月間1200円で 0.1 円 / パケットと FOMA の Volume プラン並みのパケット割引が適用され、さらに8000パケット(800円)分のパケット代もこの1200円に含まれている。上記の年割・家族割と組み合わせると、DoCoMo で高い月間料金を支払っている人ほど、割安になってしまう仕掛けに見える。

以上の au の各種割引料金は、家族で複数台の端末を使う人には非常に魅力的に映るはず。100メガピクセル携帯の A5401CA 単体の魅力も勿論あるが、キャリアの料金プランの安さが、今回の機種選択に大きく影響することになり、結局奥さんの PHS 端末も au に変更し、2回線購入することに決めた。量販店では2万円弱の価格表示の A5401CA だが、携帯電話ショップでもっと安いぞ、とネゴると、1万5千円程度まで値引き交渉も可能である。しかもこれにポイント・サービスがつくので、実質本体代金は1万2千円強、となる。

以上の通り迷った末、手に入れてみると、A5401CA 端末の使い勝手、非常に良い事
を再確認。横幅は Docomo P504iS より狭く、厚みも P504iS より数ミリ厚い程度。かなりコンパクト・軽量で、100万画素携帯としてかなりバランス良く出来ている。PC とのシンクは、週末に A5401CA に対応しているという携帯マスター10を購入、メモリ・ダイヤルなどを Outlook からインポートしてみた。しかし、シンク速度がかなり遅い点には不満を持ち、特に期待したデジカメ画像の携帯から PC へのダウンロード速度がとても遅い。そこで、既出の WPC Arena Review にも出てきた MySync Photo2 Vector で購入。2000円なり。写真画像のダウンロード速度は、MySync Photo2 をもってしても極めて高速にはならないが、最大サイズの画像でも我慢できる程度のスピードになった。ケーブルも、携帯マスター10付属の USB ケーブルがそのまま使えたので、その点も便利。

A5401CA のデジカメ写真データを CF Memory カードに吸いだせる SnapMemory は、A5401CA の16MBのみという本体のメモリ容量不足を Mobile 環境で (PC を持ち歩かない時)補うには小型で、電源も単四電池2本のみで動作するので便利な周辺機器。画像の転送速度は遅いが、ヘビーなデジカメ・ユーザーであれば持っていても良いオプションかもしれない。PC 連携のみで使うなら、一般ユーザーには必要無いものとも言えるが。

以上の通り環境が整うと、携帯電話本体にメモリーカードスロットが無くとも、PC との親和性が良いので、A5401CA はかなり便利な100万画素スナップカメラとして活用可能になる。割安なキャリアのサービス・プランと併用すると、かなりお得感の強いメガピクセル・携帯。デジカメとしての基本機能も、QV-10 の開発チームが関わったため、かなりしっかりしている。おすすめ、です。

Posted by minami at 6 23, 2003 11:47 PM