6 08, 2003
腰が痛くならないフルスペック・ノート PDA、シグマリオン III

先週、元 Waag.net (現 CNET Japan Reviews。最新 eGadget の評価はこちらで。)主催者で現在 CNET Japan 社長の御手洗さんと都内某所で meeting させて頂く機会があった。meeting が始まる前に、彼がカバンから取り出したのはシグマリオン III。それを見てお互いに目配せをして、実感をこめて二人は期せずして同じ言葉を語った。「本当にいいですよね~、これ。」彼も eGadget 評価サイトを創業した位なのでこの手のものには本当にウルサイし、当方も幾多の PDA を購入し続けているが、常にリサイクル(?)されていて、長期保有する機種は実は少ない。その二人がこのキーボード型 eGadget については一致した見解を持った。そう、これは、確かに良いのだ。

詳細なマシンレビューは、Palm OS Love のところの、伊藤浩一さんの記事が詳しいのでそちらを見て頂き度い。これを読むと、相当欲しくなる人が確かに多いだろう。同氏が wiki で運営しているシグマリオン III の掲示板の情報量も素晴らしい。CF カードや周辺機器等、どれがシグマリオン III 対応か、ここを読めば全てわかってしまう。

掲示板には裏ワザも多く掲載されていて、Air H" CF Card は対応しないが、Air H" 対応 PHS と PCMCIA カードを CF 対応にするアダプターを組み合わせると H" も使えてしまうとか、純正品を買うと高価な PC 接続ケーブルは実は汎用の USB ケーブルが使えてしまうとか、無線 LAN カードもいろいろ工夫をすれば各社製品が対応するとか、ためになる。こうした裏ワザの交換が非常に多くなされている事からも、シグマリオン III のユーザーの本製品への期待が理解できる。

御手洗さんとも合意したのだが、シグマリオン III は奇をてらっていない、というか、非常に真面目に、堅実に作られたマシンである。エンタメ・ソフト的要素はほとんど排され、ビジネスユーザーが重い NotePC から解放されて、常時 Mobile 仕事で購入したその日から使いこなせる様に仕上げられているのだ。

PDA としては最大サイズの TFT スクリーンと、キーボードサイズ。Vaio U3 と比較すると、このキーボードはキー 2/3 個分だけ横に広いのだが、それだけでもタッチタイピングでのミスを減らすのには非常に役立つ。ミスタイプはこのキーの大きさに慣れないとゼロにはならないが、Vaio U3/U101 と比較してもキーボード間隔を広くとってあるために、横のキーを間違えて押すミスはかなり減少する。これは是非本物のマシンを触って試して頂き度い。

フォントサイズも、付属の MS ワードパッドでかなり大きく表示出来るので、視力に自信が無くても問題無く利用できるのも良い。Windows Messenger も標準でついているので、IM がないと仕事にならぬ、という人にも便利な Mobile マシンだ。

このキーボードの良さとフォントサイズ、一日余裕で使えるバッテリーの持ちのバランスで、シグマリオン III を何度か Meeting のメモ用に利用してみたが、これまで使った PDA の中では最も実用的。やっと、紙のメモを使わないでこれで良いかな、と思えるマシンに出会った、というのが率直な印象である。

ブラウン調ブラックとシャンパンゴールド色の Body の質感も高く、500グラム弱は PDA だと思うと重いが、NotePC のかわりと思えばとても軽い。ちなみに私は、シグマリオンを入手した今でも、PDA としては CLIE を使っている。スケジューラーやアドレス機能はアプリケーション毎のハードウェアボタン一発で瞬時に立ち上がる Palm のサクサク感を越えるものは Zaurus / PocketPC と比べてもまだ無い気がしていて、Palm はそういう面でも手放せない。移動中電車の中などで立った状態でメールや Web にアクセスするにも、シグマリオンの筐体はチト大きいので、その場合にもタテ型でホールドし易い NX73V が活躍することになる。座れる環境がある場合には、キーボードが使い易いシグマリオンIIIが圧倒的に強いので、まさに NotePCのモバイル環境での代用機がシグマリオンIIIになる。

FOMA との接続ケーブルが、単なるケーブルなのに8千円以上もする、とか、Sharp 製 MPEG4 動画レコーダーで録画した画像の音声がうまく Media Player では再生できない、とか細かい点での不満はあるが、他があまりに良いので許せてしまう。

最後の判断ポイントは、@FreeD を購入するかどうか。64K対応の CF 型 PHS 常時接続カードは、シグマリオン III をフルに使いこなす上ではやはりあると便利なのだが、それを購入してしまうとあまりに DoCoMo の戦略にそのまま乗っかってしまう事になるので、迷っている。FOMA で接続は出来るのだが、自分の使い方ではパケット代がとても高いものになってしまうし....さて、どうするべきか。しばらく Mobile 通信機能は NX73V + Air H" だけでこなすという手もあるが、シグマリオン III + @FreeD があるとしばらくはこれで Mobile 通信環境は満足できそうな...うーむ。

派手さは無いけれど、とても実用的なこのシグマリオン III、重い NotePC の常時持ち歩きで腰が痛くなりつつある、戦う Mobile ビジネスマンの方々に、オススメします。

Posted by minami at 6 08, 2003 10:41 AM