6 14, 2003
菜の家わいんち - ロンブー亮が赤坂料亭佳川を大改造


赤坂の隠れ家的昼食場所として愛用していた料亭佳川(よしかわ)が、ビルオーナーが変わって賃貸条件が合わなくなり(関係者談)、閉店を余儀なくされてから、半年ほどが過ぎた。

こじんまりとした小規模料亭ながら、個室の内装もきれいに仕上げてあり、何より店の方々の Friendly な雰囲気が良くて、リーズナブルな価格で提供されるランチセットを良く食べに行ったものだった。赤坂と溜池山王を結ぶ裏道の、通称「赤坂料亭通り」。夜になると政財界要人の黒塗りベンツが並ぶ細い通りに、閉店した佳川は半年程、ひっそりとその姿を隠していた。

この春先から、その佳川に改装工事が入った。工事は急ピッチで進み、2ヶ月もたたずに完成してしまった。「わいんち」という、木質内装の野菜料理の店に変貌。「ワインを飲める家」という意味かな、と勝手に理解していたら、実はロンドンブーツ1号2号の田村亮が日曜夕方のバラエティ番組で企画し、半年かけて完成した「わい(自分)の家」という意味の和食の店であったことが、昨日B社さんとの懇親会で訪れて、初めてわかった。

さてこの店、短命の芸能人レストランに終わるのか、それを超えているのか。名店佳川の名残やいかに。


入口を入ってすぐの土間には、季節の野菜が並べてある。さらに進むと、二階に上がる階段左手前はもとあった壁が無くなっていて、オープンな厨房があり、大きな釜で御飯を炊き上げる様子を見ることが出来る。木材を表面に貼ったり、間接照明への切り替えを行ってはいるが、内装は料亭佳川時代のものがかなりそのまま使われていて、佳川ファンとしてはなんだかほっとする。佳川時代に目立っていた、大きな陶器の壺などは、さすがに無くなってはいたが。

間接照明も、佳川で使っていた天井の照明を一部ふさぐなどして製作されているが、なかなか落ち着いた、風情のあるものに仕上がっている。余計なコストをかけずに、大人の落ち着いた空間をうまく演出している様子が伺えた。

全国から選りすぐった有機野菜が、メインコースとなる。3800円~6000円の3種類のコースがあるが、料理長須崎氏のおすすめコース、を頂くことになった。大食漢の当方としては、野菜のコース、には多少の不安を抱いていたが、コースが始まるとその心配は全く必要無い事を知った。野菜ってこんなに美味しいものだったのだ、と再確認させる、野菜本来の旨さを引き出す料理の数々。


一番印象に残ったのは、わいんち特製の「野菜しゃぶしゃぶ」。中国野菜など8種類の青菜を、昆布だしのしゃぶしゃぶで頂くのだが、ポン酢との相性も良く、しゃきしゃきとした野菜の歯ごたえも楽しめる。参加者一同、野菜のしゃぶしゃぶって、なかなかいけるのね、と大満足。

料理の最後は、大きな釜で炊いた御飯ととろろ。米のうまさを伝えたい、というのも、田村亮の本企画での願いだったらしい。そして、デザートは、桂花陳酒が隠し味の杏仁豆腐。全ての料理のこだわりがあって、料理長の野菜を中心とした和食の良さを感じて欲しい、という気持ちが伝わってくるものだった。わいんちは、単なる芸能人レストランという枠を超えて、料亭佳川のしっかりした作りの空間を活かしつつ、創意工夫あふれる有機野菜コース料理が印象的な、また訪れてみたくなる店だった。

赤坂料亭通りの新名所、わいんち。週の後半は予約が取りにくい様だが、週の前半は狙い目とのことである。

Posted by minami at 6 14, 2003 10:04 AM