7 01, 2003
チタンボディで薄型、10気圧防水、光発電の究極電波腕時計 - シチズン アテッサ ATD53 

昨年末の、当方の独断と偏見による eGadget Awards 2002 の中に、PDA やデジカメに混ざってひとつだけ、毛色の違うガジェットを入れていた。シチズンの電波時計、アテッサ。時刻あわせいらずで便利な電波時計を知ってしまうと、微調整が必要なこれまでのクオーツには戻り難い。(機械式時計にはまた別の味があるので、これは例外だが。)それまでの機種は標準電波受信の為のアンテナが大型でなかなか完全円形ケースを実現出来てい無かったのだが、表彰した機種は腕時計らしい、美しい円形フォルムを完成させていた。腕時計としての美しいアナログなフォルムと、精密な受信ユニットを融合させたシチズンのエンジニアの努力には頭が下がる思いで、腕時計ながら Award を差し上げた次第(ってトロフィーも賞品も何もあげてはいませんが。)。しかし、シチズンの努力は、それに留まらなかったのだ。ATD53 シリーズは、さらに想像を超える速度で、進化してしまった。

かなり気に入っていた前機種の難をあえて言えば、電波受信の為に金属ケースの下部に樹脂成型部分を設けざるを得ず、結果的に防水機能が弱かった事。電池や受信アンテナが大型だったのか、厚みも結構あって、横から見るとややボテっとした仕上り。最近発売された新機種は、ガラス面を透過して電波を受信する仕組みと、従来機種比10倍という高感度な受信機(時計屋店員談)の内蔵で、非常に薄型で、フルメタルケースになった。もちろん、アテッサ伝統の光発電と、10気圧防水完備。金属は、皮膚に優しいチタン。究極のメンテナンス・フリー時計として、新型のアテッサは登場した。


チタン素材のおかげで、持ち上げるとその軽さと、そしてユニットの薄さには驚かされる。シチズンの技術を集大成した機種なので、文字盤デザインも見易く、シンプルで美しいものに仕上がっている。光発電を行うパネルの処理も高品位で、ソーラー機種であることをもはや感じさせない。早朝に自動的に日本標準時の電波を受信してくれるので、寸分の狂いも無い精密な時間が、毎朝自動的に腕上に届けられる仕組みである。ひそやかな、時間の贅沢。

1クラス上の 2601/2602 は20気圧防水となり、リュウズも大型化、文字盤デザインもより豪華になっている。しかし、それ以外の基本機能は変わらない。より美しい時計としての外観を求めるなら、エクシード・シリーズまでグレードアップした方が良いだろう。

電池交換もいらず、時刻調整や月末の日付調整もいらず、水に濡れても平気で、つけている事を忘れるくらいの薄さと軽さ、そしてアナログ時計としての仕上がりの美しさ。腕時計に求められる要素は、全て実現されてしまったといえる。

ただ、一つだけこの時計を持つ上での注意点も。正確無比の時間を身にまとってしまうと、もはや遅刻の言い訳は全く出来ない、ということ(笑)。時間に几帳面な方に、おすすめします。

ちなみに、電波時計の FAQ は、こちらを。

Posted by minami at 7 01, 2003 11:43 PM