October 13, 2002
ビックカメラ新宿西口店

biccameraphoto small.JPG
家から近いこともあって、新宿西口のカメラ・パソコン店街は良く利用する。品揃えが豊富でポイントカード・システムが便利なヨドバシカメラをこれまでは最も利用していた。小田急ハルクのビルに、ビックカメラが入店するまでは。

ビックカメラのイメージは長い間、渋谷駅近くや新宿東口の狭い店舗のイメージが強く(僕はあまり池袋には出かけないこともあって、ビックカメラの大きい店には縁が無かった。)新宿の西口にこれほど大型の店舗を築くとは思っていなかったのだが、その予兆は思い返せば有楽町駅前の旧そごうを買い取った店舗の成功にもあったのかもしれない。

有楽町は、銀座の延長にある繁華街のイメージが強かったが、ビックカメラがそごうの跡地に進出し、ソフマップも無印良品との複合店としてやはり駅の近くに出店して、これまで秋葉原に流れていた客層を銀座・有楽町商圏の中に留めることに成功した。有楽町店は、近隣に競合店が無いこと、駅のすぐ前であることもあって、いつも多くの客で賑わっている。

ビックカメラは恐らくこの成功に自信をつけたのだろう、有楽町店と同じ戦略で流行っていない新宿西口の小田急ハルクの店舗を、一挙に大型のカメラ・パソコン・家電の複合店舗に改装して、新宿西口に本店他数点を構える老舗ヨドバシカメラへの攻勢に出た。

5月23日の開店時には、整理券待ちの列がはるか遠い京王プラザホテル付近まで伸びて話題となった激安セールを行って、「ライバル店のヨドバシより安い」というイメージを大きく出した。これは新宿西口のカメラ店戦争、としてマスコミネタにもなり、導入はとりあえず成功したと言える。

僕がビックカメラの経営方針に驚きを覚えたのは、その後に同社が徹底的に行った顧客のニーズ重視の店舗運営方針だった。毎土日に、ヨドバシカメラよりはるかに多種の目玉商品セールを打ち、売り場のレイアウトも顧客ニーズにより素早く変えてしまう。

ワールドカップ直前まで、巨大な液晶テレビ売り場だった2階のメインの売り場は、ワールドカップが終了するや顧客の人気が高いデジカメ売り場に完全に変わってしまう。上層階のテレビゲームや DVD の売り場は、ちょっと狭いなあ、昇りのエスカレータの降り口からも遠いなあ、と感じていたら、すぐにエスカレータ出口近くの、より広い場所に売り場全体をあっという間に移動してしまった。

ともかく、訪れる度に、売り場のレイアウトや面積が、その時々で売れる商品がうまく顧客に見つかり易い場所に出現する様に、変わっているのである。かなり大きな売り場の移動でさぞ大変、と思って良くみると、ほとんどの売り場のカウンターや陳列棚には、簡単に移動可能となるローラーがついている。最初から、そうした顧客にニーズに即応することを考えて、柔軟な売り場システムを構築したのだろう。

この他、実際に購入する前に実物を触って確かめることが出来るデモ商品が、携帯電話でも、デジカメでも、数多く並んでいる。重要なのは、殆どの機器がきちんと充電されていて、ちゃんとデモ試用できること。普通の家電・カメラ店では試そうと思ったら電池切れ、という事も多いが、そのあたりもちゃんと顧客の便利さを考えてメンテナンスがされている。

ライバルのヨドバシと比べてもうひとつ有利なのは、新宿駅から地下街経由でビルに来ることが出来(雨の日や、寒い冬季には有利な要素。)、かつ全ての商品がひとつのビル内でそろっている事。まさに、ワンストップ・ショッピングの品揃えになっている。時計売り場の小ささ、ホビー商品が充実していない、などヨドバシに劣る点も勿論あるが、見逃せないのが家電売り場。こちらの品揃えは恐らく、新宿一ではないだろうか。売れ筋の冷蔵庫、ディッシュウォッシャー、高機能炊飯器などが整然と置かれているので、ここにくればだいたいのものは揃う安心感がある。

自作 PC パーツの品揃えも、最近でこそヨドバシも追撃しているが、巨大な売り場で何でも手に入る。秋葉原のラオックス・ザ・コンピュータ館の北の通りほどの熱気とマニアックさはないが、自作 PC に興味を持つ普通の人なら、ここで充分と言えるだろう。

そのほか、盆栽の店があったり、羽毛布団の店があったり、自転車やスポーツ用品も売っていたり。最上階には、カフェドクリエと提携した、インターネットカフェもあり、無料で会員登録して使うことが出来る。

店員も概ね親切で、担当する売り場の商品知識に長けた店員が多く、安心して商品の質問をすることが出来る。同店開店直前の厳しい店員教育の様子を以前テレビで見たが、それはきちんとサービスに反映されている様だ。

ライバル・ヨドバシのやり方を徹底的に研究したであろうビックカメラ、とりあえず第一ラウンドはかなり強烈なフックを西口のデフェンディング・チャンピオンに見舞ったと言えるだろう。同店の開店は新宿西口の人の流れに大きな影響を与え、結局小田急ハルクのややしなびていた地下食料品売り場も大改装、ビックカメラを休日に訪れる購買層にあわせて、ブランド系の食品専門店が、色々と入って充実する結果にもなった。

Yodobashicamera small.JPG

さて、クリスマス商戦以降の、第二ラウンドはどうなるだろうか。ビックカメラに刺激を受けたヨドバシも、主力となるマルチメディア館のレイアウトを変えたりしているが、まだビックカメラ程顧客の潜在ニーズにリアルタイムな反応をしていない様にも見える。(ということで、右のヨドバシカメラの写真は「ヨドバシ・カメ」(!?オソマツサマでした。本日夜撮影。)今後の新宿西口戦争、顧客である我々としてはますますの激化を望み度い。

この Blog を読んでいる皆さんも、行きつけのディスカウント・パソコン屋、きっとありますよね。何が一番のアピール・ポイントでその店に通うのか、参考まで教えて頂けると嬉しいです。

Posted by minami at October 13, 2002 10:20 PM | TrackBack
Comments

新宿のBicは良さそうですね。

私は最近、めっきり店頭に足を運ばなくなり、もっぱらネット通販を利用してます。
以前はソフマップが多かったですが、最近はヨドバシ.comを最も多く利用してます。

理由は二つあって、一つは品揃えが豊富なこと、もう一つは領収書の申請が簡単なこと。
品揃えに関しては、パソコンから家電まで買えないものはないほど充実しています。
デメリットはネットでポイントが使えないことでしょうか。

Posted by: tai on October 14, 2002 11:13 AM

yodobashi.com は最近はあまり使っていなかった(新宿があまりに近くて足を運んでしまったので)のですが、そうですか、ポイントはネットで使えないのですか。やはりヨドバシとしては、たまには顧客に実店舗にも足を運んで欲しい、ということなのでしょうか...でも、領収書請求が出来るのは、Business User には便利ですね。

ソフマップに就いては、新宿店の動向は、最近ちょっと心配しています。中古品の品揃えは増える一方ですが(買取在庫が溜まっているのでしょう。)、新品の品数が店に行く度に減っていて、このままでは新宿の店舗は中古専門店になってしまいそうな勢いです。もちろん、ニーズがあるから増やしているのでしょうが、中古を売るユーザーも、同店で新品の商品を売っているので売却金額をポイントに移すインセンティブがある訳で、新品があまりなくなると意欲が薄れて、ソフマップ方式のビジネスモデルがなりたたなくなる可能性もありますね。

Posted by: minami on October 14, 2002 11:23 AM

新宿ビックは,やたらADSLを勧めてくるのがきもい。接客もこっちの意向をきかずに、今月のお勧めみたいなのの説明ばかり。

Posted by: jyajya on May 20, 2003 12:43 AM

ture

Posted by: cruel family on January 23, 2005 10:25 AM
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